「ごめんな・・・杏奈・・・ごめん・・・」

そう言って杏奈の頬を撫でながら瑠衣は過ぎてしまった時間への後悔と、こみ上げる杏奈への愛しさに唇をかみしめた。









のどの渇きに杏奈が瞳を開けると、そこには瑠衣の心配そうな顔があった。

「何か飲むか?」
瑠衣の言葉に頷く杏奈。

瑠衣は枕元に置いてあったイオン飲料のキャップを開けて、コップに注ぐと、杏奈の背中に手をまわして起き上がるのを手伝った。