「あっ、、、あの。」


「ん?なんだ?」


威圧感。
いつも感じているそれは、何かを言おうとすると余計に強くなって桃音は結局口を噤む。


(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいっ!恥ずかしくて死ぬ!死んじゃう!)


桃音の身体をなぞる指。
くびれ、腰、太腿、肩、腕
容赦なく触れる指に思わず体がビクつく。


「動くな。」

その言葉に身体が固まる。


(うぅ、、、、心臓飛び出ちゃうよぉ)


指を全身にくまなく滑らせ指示の主は頷いた。


「悪くないな。」

そう言うと桃音の前に白いワンピースが置かれる。


「お、、、終わり?」



「今週はな。」


桃音と純白のワンピースを残し部屋を出る。


それと同時に桃音は膝から崩れ落ちた。


(はぁー、、、全然慣れないやぁ、お尻、、、筋トレしなきゃ)


反省と同時に桃音の頭の中にはその先の想像が膨らんでいた。

いつもそう。身体のラインのチェックのみであとは指示。
それが、もし、続きがあるのなら

あの指で、あの声で、、、、

(ダメ!何考えてるのわたし!あり得ないありえない!絶対あり得ないんだから!そんな、そんな、ちょっと、、、、えっちな事してくれないかな、、、なんて!もう!私の変態!すけべ!)


桃音は頭をブンブン振る。

そして、一つ深くため息をついた。