「・・・・・・・・・・・・・。」


目の前で寝かされる2つの遺体に合掌したところで、


「どんな感じですか?」


「こりゃ厄介なヤマになるぞい。」


「やっぱこの雨で証拠は流されてます?」


「いや、そういう意味では大丈夫じゃ。
犯人は分かっとる。」


「ん?どういう事ですか?」


「ほれ。まずはこっち見てみぃ。」


長野さんが女性の顔を指さした。

年齢は30ぐらい・・いや40かも・・
・・・あれ?意外と50?


年齢不詳というか、もし40以上なら“奇跡の○○歳”と賞されそうな、

とにかく綺麗な顔立ちが・・


「かなり腫れてますね。」


「何発か殴られとった。
鼻は恐らく折れとるな。」


「顔を殴打か・・。
直接の死因はこれになりそうですか?」


「まぁ待てよい。
その前にこっちも見とくれ。」