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 中学3年までずっと青井が好きだったはずなのに

 環境が変わって離れてしまえば忘れてしまうのも早かった。

 連絡先は、持ってるけれど。

 別にお互い用事なんかないし。


『二見、明日暇でしょ』

『なぜ決めつけてかかってくるのか』


 通知は大体、友達か先輩か。たまに、黒瀬か。


『かき氷機買いに行くから、18時に駅前』

『いや私の都合無視?』


 青井とは、そんなに仲が良かったわけじゃない。

 ただなんとなく遊ぶ子たちの中に青井がいただけで、

 たまたま青井だっただけで。

 ―――黒瀬とは付き合わないの?

 傍から見れば、黒瀬のほうが仲がよさそうに見えていたことも。


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