カナは理解が出来なかった。 「離婚は出来ないんだ。 自分勝手なのはわかってる。 でも、どうしても、カナちゃんに傍に居て欲しい」 高科が軽い気持ちで言ってるのではないのはわかる。 つないでいる手が少し震えていた。 思いも寄らない話で、カナはどうしていいかわからなかった。 「・・・考えさせてください・・・」 それしか言葉が出なかった。