実は、カナには一目ぼれだった。 カナと初めて話をする、3ヶ月程前の話。 高科は、いつものようにバーで飲んでいた。 すると、カナが店に入ってきた。とびっきりの笑顔で。 高科とは離れたカウンターの窓側にカナは座り、 マスターから渡されたビールを半分ほど飲み干して、 その、小さな窓から外を見ていた。 その横顔は本当に綺麗で、高科は見惚れてしまった。