あの日から、何度か週末の夜に高科とデートをした。

デートの内容は、バーで待ち合わせて、
そこから食事に行き、また、バーに戻るか、
違う店に行く。

バーに居る時は、大体いつもカウンターの下で
そっと、二人は手を繋いでいた。


ある日、話の流れから、カナの家に高科を招く事になった


カナは、狭くて、物があふれた部屋を必死に掃除をし
高科を招きいれた。


しばらく、最近あった出来事を話していた。

そして、沈黙。

すると、高科が、両腕を広げて
「おいで?」
とカナを抱き寄せた。

すると、どちらからともなく、唇を合わせた。