不意に高科の腕が伸びてきて、カナを引き寄せた。


次の瞬間、カナは高科の胸の中にいた


「た…高科さん?」

「すっげー、嬉しいよ」
高科は、優しくカナの髪を撫で、首元に顔をうずめた。

高科の胸の中で、カナは全身が心臓になったみたいだった

あまりに優しい手にカナは思わず
「嬉しい…」
そう呟いた。