「テッペイと3人で夜景見に行った時に、自分の気持ちに確信がもてたんだ」

そう言って、高科が静かに、まっすぐ、カナを見つめる。


「・・・私も、あの日、同じ気持ちでした。高科さんが好きって・・・」
勇気を出して、カナも気持ちを伝えた。

奇跡が起きたみたいだった。
あの日、高科も同じ気持ちだった。


「本当?」

「本当ですよ!」

握った手を通して、
カナの鼓動の早さが
高科に伝わっているような感じがして、
カナは恥ずかしくなってきた。