「カナちゃん家はどっちの方?」

ぐるっと辺りを見回しながら高科が聞く

「あっちの方です」
自宅がある方向を指す


「けど、こんな近くに夜景スポットがあるなんて、思いもしなかったです」

けど、けど、、、、


「寒いですね・・・・」

真冬の寒さに、カナは我慢の限界だった。

そのカナの言葉に高科は苦笑して、ポケット灰皿でタバコを消して
「・・・そだね・・・。車に戻ろうか」
そう言った。