え!?

「え・・・どういう・・・」

「・・・つまり、そういうこと。
 ずっと、気になってしょうがないんだ。
 カナちゃんのことが、頭から離れなくてさ・・・」

思いも寄らない、高科からの告白だった。


布団に入っていた身体が飛び起きる。

「でも、奥さんは?」

「いるよ。
でも、どうしてもこらえ切れなくなって。

俺、馬鹿だからさ」

「馬鹿じゃないですよ」
カナの心臓の鼓動はMAXで、
変な言葉を返してしまった。



「・・・カナちゃんは、俺のこと、どう思ってる?」




何て言って、自分の気持ちを表現していいかわからなかった。



「私も、高科さんがすっごく、すっごく、気になってます」

言葉が出なかった。これだけしか。

「ありがとう。


すげー、嬉しいよ。

でも、俺、奥さんいるよ?」


「知ってます。でも、気になってます」



「ありがとう。じゃ、週末、バーで待ってるから」