「えっ。どうして?」
これ以上、言葉が出ない
「いや、テッペイに番号聞いたんだ。
最近見ないから、心配になって。
病気でもしたのかなと思って」
心配してくれてた!
カナの心臓が大きく音を立てだす。
「元気ですよ。ちょっと最近忙しくてバーに来れませんでした」
本当の事は言えるわけもなく、カナは嘘をついた。
「そっか、ならいいんだ」
「・・・高科さん、酔ってます?」
「いや、少ししか飲んでないよ。大丈夫」
嬉しい。顔がにやけてくる。
「あのさ・・・・・・・・」
高科が話を切り出す
「なんですか?」
「俺、カナちゃんの事、すっげー気になってるんだ。」