「清華は英語得意だけど、数学苦手でしょ。零くんは数学得意だし、奏多くんに至ってはオールマイティー。メリットは多いと思うけど」


確かに……。

そういえば前の中間テストで、数学だけ赤点ギリギリだったことを思い出す。


お母さんにテストの結果見せないといけないだろうし…成績が悪かったら塾にも通わないといけなくなるから、赤点は避けたい。


「……分かった」

「よし!それで今日も帰りにパンケーキ食べようって話になったんだけど、前に清華、パンケーキ食べたいって言ってたし」


「それは好きとか嫌いとか関係なく、行かないから」


ピシャリと言い放つと、流石に瑞樹もだめもとで聞いたのか「はーい」と大人しく食い下がった。


「あ、勉強会。学校でしようと思ってたんだけど、零くんの家になったから」