2クラス合同の体育の授業。
コートの半面は男女交代で試合、もう半面で試合に出てない人が練習って言われてたけど、コートは生徒でごちゃごちゃ。
もちろん、私と瑞樹は体育館の端で完全に観戦モード。
瑞樹はともかく私は体力ないし、運動神経も悪いしで、特に球技が苦手。
バスケの試合なんて恥さらし。
私達のチームの試合がまた回ってこないように願っていると、いつものやりとりとは違う言葉が、私の耳に入ってきた。
「まぁ私も思うところはあるけどね」
「それって……」
私が言いかけると瑞樹は、「そういえばさ！」と話を遮る。
