「清華は彼氏作らないの?」

「わたしは彼氏ほいほい作れるほどの美貌も性格も持ち合わせておりませーん」

「いやいや、待って。可愛いからね。甘いフェイスに似合わず堅物で真面目な所のギャップがやばいからね」


「それ前から聞いてるけどさぁ、それが本当ならわたしは今頃彼氏出来てますぅ」

「何で男たちは分かんないかな。とっつきにくいからかなぁ。笑顔だよ。清華が笑えば世界中の男は落ちる」

「あのねぇ」


そう言いながらも両手で頬を持ち上げて、口角を無理矢理に上げてみる。

手を離すとわたしの口角はすぐいつもの位置に逆戻り。


やっぱり笑顔なんて心から楽しめることがないと早々作れるもんじゃない。


作り笑いなんて器用じゃないわたしには無理だ。


「私、今日告白するからね」