「マジ！？やった、頑張る！！」

エイミーの言葉に俺は目を輝かせ、ペンを握り直して問題集を解いていく。エルヴィンが「単純だな」と呟いていたけど、気にしてなんかいられない。

エイミーはドラゴンを飼っている。いとこからプレゼントされたらしくて、俺たち三人を背中に乗せてくれるんだ。それにプラスして生チョコがおやつに出て来るなんて最高すぎる！！

「できた！！」

俺が解き終わった問題集をエルヴィンに見せると、「最初からサボらず取り組んでくれ。全問正解だ」とエルヴィンは言ってくれた。よっしゃあ！！

「じゃあ、行こう」

エイミーがそう言い、立ち上がる。俺とエルヴィンは外へと飛び出した。

生チョコを食べながら、俺たちはドラゴンの背中に乗って散歩を楽しむ。こんなファンタジーな世界に転生してよかったなと思えることの一つだ。

前世のことを黙っていなくちゃいけないのは辛いけど、でもエルヴィンやエイミーたちと笑い合って過ごせたらそれでいい。