魔法学校の制服を剥ぎ取られ、みすぼらしい服に着替えさせられた。そして魔力を封じ込める鎖を手足と首につなげられ、四畳ほどの部屋に閉じ込められたのだ。

「……ハハッ」

乾いた声が口から出てくる。もう心は何も感じていない。エルヴィンに裏切られたショックで何もかもどうでもよかった。

「何で……何で……!」

ジャラジャラと動くたびに鎖が音を立てる。俺の瞳から涙がこぼれた。



それから多分数日経ったと思う。この個室には時計も窓もないから正確な日付けも時間もわからない。

食事はリンゴやパンなどが気まぐれに運ばれてくる。職員は必要な時以外この個室に入ってくることがなく、一日中この個室にいるしかない。

「はあ……」

俺はため息をつき、ベッドの上に横になる。もう数日は人とまともに話していない。だから笑顔や感情もたった数日で薄くなった気がする。

「今頃、みんな何をしているんだろう……」

お腹空いたな。生チョコが食べたい。収容所のご飯はあまりにも味気ない。