桜「うん。ありがとう」

ガラガラガラ

陽「…桜!」

陽翔が来た。

桜「陽翔」

大「じゃあ、俺は戻るな。」

そう言って部屋から出ていった大ちゃん。

陽「もう大丈夫なのか?」

桜「うん。

心配かけちゃって…ごめんね。」

思わず私は俯いてしまった。

陽「…俺はお前の病気が治れば無茶だってするぞ?

止めてくれるやつはお前しかいないしな」

そう言いながら私の頭をなで、ケラケラ笑う陽翔。

陽「まぁ…」

桜「?」

陽「記憶が戻った時、

俺に頼ってくれなかったのは悲しいな…。」

そう言うと、今度は陽翔が俯いた。

私は思わず抱きついた。

桜「…ごめんね。

陽翔が…記憶戻ったの知らなかった。

知ったのは、私が倒れた日だったの…。」