並んで歩く莉奈と光貴の間に会話はあまりない。莉奈は気まずさと光貴に怒鳴られるのではという恐怖から帰りたいという気持ちが強くなった。
「……パンダ」
光貴が立ち止まり、ショーウィンドウを見つめる。莉奈も光貴の目線を追った。ショーウィンドウには赤いリボンをつけた可愛らしい手作りのパンダのぬいぐるみがあった。
「わあ、可愛い……」
可愛いものが大好きな莉奈は、隣にいる光貴に対する恐怖を忘れてパンダに夢中になる。その時、光貴が言った。
「莉奈もこんなの作ってるよな」
「あ、うん」
莉奈はかばんから作りかけの編み物を取り出した。
「今はリスのぬいぐるみを作ってるの。今度、パンダを作ってみようかな」
なぜかビクビクすることなく話せた。莉奈がニコリと笑うと、「手芸が趣味なのか?」と光貴が訊ねる。莉奈は大きく頷いた。
「手芸とか料理とか大好き!この前もこんなのを作ったよ」
そう言い、莉奈はスマホで撮った写真を光貴に見せる。手作りのお菓子やぬいぐるみなどの写真一つ一つを光貴は真剣に見てくれた。
「……パンダ」
光貴が立ち止まり、ショーウィンドウを見つめる。莉奈も光貴の目線を追った。ショーウィンドウには赤いリボンをつけた可愛らしい手作りのパンダのぬいぐるみがあった。
「わあ、可愛い……」
可愛いものが大好きな莉奈は、隣にいる光貴に対する恐怖を忘れてパンダに夢中になる。その時、光貴が言った。
「莉奈もこんなの作ってるよな」
「あ、うん」
莉奈はかばんから作りかけの編み物を取り出した。
「今はリスのぬいぐるみを作ってるの。今度、パンダを作ってみようかな」
なぜかビクビクすることなく話せた。莉奈がニコリと笑うと、「手芸が趣味なのか?」と光貴が訊ねる。莉奈は大きく頷いた。
「手芸とか料理とか大好き!この前もこんなのを作ったよ」
そう言い、莉奈はスマホで撮った写真を光貴に見せる。手作りのお菓子やぬいぐるみなどの写真一つ一つを光貴は真剣に見てくれた。