「やった!よかった」
そうやって無邪気に笑う顔など、莉奈は今まで見たことがなかった。いつも無表情のイメージだったからだ。
こうして、男性恐怖症の莉奈に初めて彼氏ができた。
二人が付き合い始めたことはすぐに学校中に広まってしまった。それだけ光貴がこの学校の有名人だからだ。しかし、光貴の存在が大きいのか、付き合っているって本当?と訊いてくる人はいるが、莉奈をからかったりいじめたりする人はいない。
強引に莉奈は光貴とLINEなどを交換し、光貴は莉奈のクラスに遊びに来てくれるようになった。しかし、莉奈はまだ光貴のことが怖いと思っている。
今日は光貴と初めてのデートだ。光貴はアルバイトをしているため、二人の予定はなかなか合わない。そのため、今日までデートができなかった。
「学校帰りだから、遊園地や水族館じゃなくて悪い」
光貴が隣でそう言い、莉奈は「全然大丈夫だよ。デートなんて初めてだし……」と光貴の横顔をチラリと見ながら言った。二人がこれから向かうのはカフェやお店などが並ぶ通りだ。観光客が多く訪れる。
そうやって無邪気に笑う顔など、莉奈は今まで見たことがなかった。いつも無表情のイメージだったからだ。
こうして、男性恐怖症の莉奈に初めて彼氏ができた。
二人が付き合い始めたことはすぐに学校中に広まってしまった。それだけ光貴がこの学校の有名人だからだ。しかし、光貴の存在が大きいのか、付き合っているって本当?と訊いてくる人はいるが、莉奈をからかったりいじめたりする人はいない。
強引に莉奈は光貴とLINEなどを交換し、光貴は莉奈のクラスに遊びに来てくれるようになった。しかし、莉奈はまだ光貴のことが怖いと思っている。
今日は光貴と初めてのデートだ。光貴はアルバイトをしているため、二人の予定はなかなか合わない。そのため、今日までデートができなかった。
「学校帰りだから、遊園地や水族館じゃなくて悪い」
光貴が隣でそう言い、莉奈は「全然大丈夫だよ。デートなんて初めてだし……」と光貴の横顔をチラリと見ながら言った。二人がこれから向かうのはカフェやお店などが並ぶ通りだ。観光客が多く訪れる。