「つーかお前は自炊しねーの?」


約束通り帰り道は荷台に座った俺は、そんなことを尋ねてみる。


「あー。めんどくせー」


緩やかに加速しながら、予想通りの答えを亮が口にする。


「栄養偏るぞー」


「最近はそーでもない」


「うん、俺が飯作るたびにタイミングよく遊びに来てるもんな。って俺が養ってんじゃん」


「悪いね」


「彼女作れよ、そしてねだれよ」


「面倒」


やっぱりばっさりと一言で切りながら、亮が軽くペダルを踏んだ。

作れないわけではないんですね。くそう。