「おねーさん?どうしたの?なんか、浮かない顔して……」 その週の金曜日。 久しぶりに会った彼は、いつもにも増してキラキラとして見えた。 ダルがまさか、アイドルだっただなんて。 いつもスウェットなのに、その姿はサマになっていて、カッコいいとは思っていたけれど。 「ダルの本名、シンタロウって言うんだね」