「ねえ、なっこ。彬の左隣にいる人は……?」 私は震える指で彬の右隣にいる金髪の男の子を指差した。 「ん?信太郎(しんたろう)のこと?結羽、お目が高いね〜、この子新しい新メンバーの子だよ」 ″シンタロウ″。 いつも、私がダルと呼んでいる彼の本名らしい。 顔や、表情、髪型など、いつも金曜日に見ている彼で間違いなかった。