河内はいい奴だ。
適当な所が私には心地いい。

「ねぇ、思ってたんだけどさぁ、本当にそのダサブスメガネキャラで行くの?」

「うん、目立たないでしょ?」

「いや、悪い意味で浮いてるよ、あんた」

「そう?まぁ、それでいいよ」

「へぇー。なんかこれから面白そうだね」

「私はもう憂鬱だよ」

そんな会話をしながら電車に乗った。