私は両親がいない。
6歳の時に他界した。

それから親戚の家を転々としていた私はとうとう当てがなくなって施設に入って育った。

両親が会社を経営していて、一応お金があったから
中2の時に施設を追い出された。

でも、ひとりぼっちはもう慣れた。


「お、やっときた。おはよ、西野」

駅のホームで待っていたのは私の唯一の友達。

「おはよ、河内。」