私は探さない代わりに、ずっと星に聞いていた。 自分で探してない。聞いてるの、星さんに。 聞いても聞いてもピカピカ光ばかり。 でも、夢では誰かの声が聞こえてきた。 それが春だった。 今なら、分かる。 そんなある日。 「ねぇ、パパ.....っ。」 小さな声でパパを呼んだ。 でも、なにか大事な話をしてるみたい。 だから私はそこに踏みとどまった。