本当!?
それならちょうど良かった。
「今週の土曜日に○○駅に。あの二人にも伝えといてくれる?」
場所と時間を言い、私は電話を切った。
皆元気かな...。
喧嘩も強くなってたりして...。
最近、私は裏の情報など何も知らない。
元々、ハッキングも出来ないし...。
だから今星竜がどんな状態なのか、全く知らないわけということ。
喧嘩とか吹っかけられてないといいけどね。
No.1だからちょっとね。
私の代では暴走族と暴走族との戦いだったけど、もし組との争いだったら・・・。
その時は星竜は負けていたかもしれない。
この私でも...。
組と暴走族では違いすぎる。
"何事もありませんように"
今日は星竜について祈ってみた。
"春のことが1つでも知れますように"
もちろん春のことも。
この何億もの星がある中、
何億もの願いがある。
その中で叶えてくれるのは極わずか。
だから決して頼りすぎてはいけない。
自分の行動1つで未来は変わるんだから。
「おやすみ」
私達は星竜に様子見をしに行った。
全然変わりなく、元気そうだった。
特に大きい喧嘩はなく、「心配しないでください。」と言われた。
「ほんとっ?!でも、気をつけてね。もし何かあったらすぐに駆付けるからね!!」
何か嫌な予感がしたので念の為こう言っておいた。
私の嫌な予感が当たっていたことに気づくのはもう少しあとのお話。
春side
俺はたまに裏の情報を探っている。
花の情報もたまに漏れようもしていることもある。
俺がいつもギリギリ止めているんだがな。
花の情報を流すなんてぶっ殺したくなる。
『花が危険な目にあったらどうするんだよっ。』
忘れたくても忘れられない。
守りたくても守ってやれない。
俺は花から離れたから。
だったら、こういうやり方しか俺には考え出せなかった。
『嘘だろ、、』
俺は花の他にも色々調べていた。
例えば星竜のことも。
そんな時、驚きがたい情報が手に入った。
"新谷組が星竜へ。NO.1の座がついに...''
新谷組か。
上位の暴走族のどっかと新谷組が繋がってたような...。
ヤバいぞ、これはヤバいことになる。
暴走族と違って、喧嘩じゃない。
殺し合いだ。
組の世界は"殺し合い''で成り立っている。
組は人数も尋常じゃない。
そんなヤツらに星竜は勝てるのか...?!
『っっ。』
5月20日。
しかも今日かよっ。
俺は定期的にしか情報収集していないため、情報が手に入るのが遅い。
『チッ』
俺には助けない。という選択肢はなかった。
だって一瞬でも俺の居場所だったところだ。
助けないわけが無い。
そんなの無礼者に過ぎない。
俺は帽子にマクス、メガネをつけ、星竜の所へ向かった。
ここの大学からだとどう頑張っても5時間はかかる。
まだ、マシだな。
情報では夜の10時半からと書かれている。
ギリギリ間に合うか...。
みんな無事でいろよっ。
駅からタクシーに乗り換え、星竜付近までで下ろしてもらった。
『ありがとうございました。』
あ、この公園懐かしいな...。
花とよく話した場所。
そろそろ変装しないとな...。
俺は帽子にマスクとメガネをつけた。
『行くか。』
何も考えなかったが俺は今現役では無い。
下手したら、俺がやられてしまうかもな。
もしかしたら、死んじまったりしてな...。
『ハハッ』
誰も俺が死んでもなんとも思わないよな...。
死ぬ時には花の顔を見たい。
やっぱり俺は花を求めてるじゃないか。
花を考えない日なんかなかったよ。
正直に言うとこうだ。
あぁ、ダメだな、俺は・・・。
『着いた。』
数分で倉庫に着いた。
倉庫内では少し荒れた音をしていた。
『大丈夫か?』
すぐにサポートに入る。
コイツは見たことないな...。
新人か...。