何億もの星に想いをのせて。〜何度だってあなたを〜


「暇だし、星でも見ようかなぁ。」

私は小さく呟いた。


カーテンをあけ、窓を開ける。


「・・・すごい。」

私は無意識に口から言葉が出てしまっていた。

いつもは春がいないから

綺麗だけど寂しい星のように見えた。

でも、今はキラキラと輝いている。

1つ1つが輝いているの。

私の胸の中も喜び・驚き・興奮・愛。

色々な感情が、混じって混じりあって全てが輝いている。


"愛する人にやっと会えた日に見る星は美しい"

いつかは一緒に見ようね。

そしたらもっと美しく見える気がするよ。

ーーねぇ、春ーー



ガチャ


その音と同時に私の目はその方向へと移動した。

「ただいまぁ~。」

きららだ!

相変わらずパジャマも可愛いなぁ。


すぐに比べちゃうよ、私と...、 、

「おかえりっ!」

さてと、本題に入る前に・・・。

「きらら、今日勝手に走って帰ってきちゃってごめんね。置いてけぼりにして・・・。」

本当に悪いと思ってる。

ごめんね。自分勝手だった。

「え?そんな事を気にしてないよぉ?何か事情があったように思えたしね。」

もう相変わらず人が良すぎるんだから。

そんな所に甘えてしまっている自分もいる。

「あ、ありがとう。」



事情か・・・。

きららは勘が鋭い。

私が入学当時に出会った時泣いてた理由。

それにも薄々気づいてそう。

でも、私が何も言わないからきららも何も言わない。

そんな所かな・・・。

「きらら、あのね聞いて欲しいことがあるの。」

私は口にした。

聞いてほしい。そして、私に協力して欲しい。


ここまでお読み頂きありがとうございます。


[次回]

7/25 7時~


きららsideです!


お楽しみに!

きららside


私の大学での初の友達、花。

花とはすごく気が合うの。

花の髪はサラサラで、

頬っぺはすべすべで、

花の心のはもの凄く優しいの~。

自慢の友達!

こんな友達が出来て良かったぁ~。


でも、1つ気になることがあるのっ。

あの日以来、泣いている所は見たことがない。

だけど、あの時はなんで泣いていたか知りたい。

いいや、何となく予想すると・・・

分かるような分からないような・・・。

そう言うのは簡単に聞いていいものじゃない。

でないと、あんな風に泣かないよね。

号泣していたもの。

だから待っている、花が言ってくれるまで。

そして、泣いている原因を何とかしてあげたい。




花は友達。

友達を助けるのは花の友達である私の役目!

いつでも助けるからね。

いつでも言ってきていいよ。

受け止めるよ。聞くよ。

最後まで・・・。


そんな時だった。

「きらら、あのね聞いて欲しいことがあるの。」

と言ってきてくれたのは。

びっくりした。

今日そんな風にくるとは思ってなかった。

でも、でもねちゃんと聞きたい。

「...なぁに~?」

少し驚いちゃって返事をするのが遅くなっちゃたなぁ~。

でも、これは真剣な話。

花にとっては泣きたいほどの大事な話。

「花、なんでも聞くよ。」

少し声のトーンが下がっちゃた。

でも、私も真剣にならないといけない。