そして、ホテルもしんどいのでここに泊めささしてもらうことになったの。
ありがたいね。
私は2週間。
下っ端はもちろん幹部とも戦ったり、戦い方を教えた。
「もっと相手を読まないとっ。そうしないと勝てないよ?」
「こう言う場合は足を使え。」
私と龍は月華に色々と教えこんだ。
そして、月日は流れて1週間がたった時!!
「総長っ!モクレンから連絡がありました。」
と1人の男の声がする。
モクレンとは月華と同盟を組んでいるところ。
そして、女総長さんじゃない雪は中へ入って行った。
私達はあの後打ち解け名前を教えてもらった。
私と龍は偽名なんだけど。
ホントに申し訳ない。ごめんなさいっ!
私は雪が帰って来るのを待つ。
「雪っ。モクレンはなんて?」
心臓が高鳴る。
もうすぐ春に会えるかも知れないのだから。
「あぁ、白狼に似た人の情報が出た。まだ、確かではない。もう少し調べるそうだ。」
あっ、そっか。
似た人はいくらでもいるもんね。
「もし、その人の名前が分かったら私に伝えてくれない?とモクレンに伝えてくれない?」
もし、それが春という名だったらその可能性が高い。
「あぁ、分かった。」と雪は短く返事をした。
でも、2日後。
その人は違ったみたい...。
もうここにいても見つからなさそう。
「皆はとても強くなった。もう大丈夫。勝てるよ。きっと...。」
「教えたことを存分に生かして戦え!!」
最後にこの一言をいい私達は出ていった。
結局見つからない。
次はどこを探したらいいの?
春、どこに行ったのよ。
私はあなたをこんなにも求めているのに。
月華にいた時だってずっと星に願いを込めていたのよ?
"もう一度会いたい"
"好きだと言いたい"
"もう苦しまないで"
もうあれから何回願ったかな。
言い過ぎかもしれないが何千・何万といくかもしれない。
私の記憶のない頃をあわせると何億もの星に願ってきただろう。
私の大好きな星に大好きな春に会えるように願うの。
毎日欠かさずね...。
あれから月華を出てとりあえず、星竜に戻った。
龍も自分の所へ。
「みんな、ただいま。久しぶりだねぇ。」
まだ見つかってない、ごめんね。
早く会いたいよねっ。
みんなも私も会いたがってるよ?
あなたを必要としているの。
私は春を見つけ出すまで帰らないつもりだった。
けど、予想以上に見つからない。
私が甘くみていた。
だから、とりあえず星竜に戻ってここの安全と状況の確認もしておきたい。
「みんな、私が居ない間何もなかった??」
見た感じ傷などはない。
大丈夫だと思うけど確認する。
「あぁ。特にケンカを吹っかけられることもない。」
そう良かった。何も無くて...。
「それでさっき春について話していたんですけど...いい事を思いつきました!」
歩夢が凄く機嫌がいい。
なんだろう。いいことって。ちょっと怖いなぁ。
「え、えっとなぁに?」
少し噛んじゃった。試しに聞いてみる。
「SMSでみんなに呼びかけるんですよっ!」
いや、だから機嫌良すぎだよぉ。
私もそれは考えたよ。
でもそれじゃ.....。
「それは考えたけど最善策じゃない。」
「なんで?」とみんなに疑問が上がる。
だってよく考えてみて?
春は自分の情報を隠している。
名前も家族構成も容姿だって。
「春は自分の情報を隠しているでしょ?だから、私達がSMSで探すときには春の情報を世間にバラまかないといけないことになるのっ。」
そう。これが原因。
世間にバラまかれるのは春としても嫌だろうね。
だって、探して欲しくないのに私達は探していて勝手に情報までバラされることになるから。
それはやっぱりダメね。
「あ、そこを考えてませんでした。すいません...。」
「ううん、色々考えてくれてありがとうっ!」
考えてくれただけで十分だよ。
ホントにありがとうね。
それからも春を探し続けた。
探し始めてから1ヶ月がたった。
早いものね。時間って。
でも、春がいないから長いのかも知れない。
私は高校2年生。
私は最初、大学には行かないつもりだったの。
パパの仕事を手伝って後を継ぐ!!
そう生きていくつもりだった。
でも、ある時からか分からないけど
大学に行き勉強して社会人になりたいと思ったの。
まだ将来は決まってないけどね。
そして、パパにも許可をもらい大学に行くことにしたというわけ。
だから学校はそんなに休めない。
私は春を探し始めて2週間が経った頃にはちゃんと学校に行きだした。
つまり、月華の後ね。
でも、春探しもしているの。
土日はもちろん、夜もそう。
でも、一向に見つからないんだ...。