「これみた人、みんな大地くんのファンになっちゃうね」

 そんなシュンとされるほど、読者いねーよ。ファンも増えねーよ。
 お前の世界は俺が中心でまわってそうだな。

「自衛隊の魅力が伝わるといいね?」
「……おう」
「他の子が大地くん見てドキドキするのは、嬉しくないけど。あたしはホンモノの大地くん堪能できるからいいもん!」

 抱きつかれそうになり、拒む。

「そのうちな」
「まだ待つの?」
「待ってくれますかね」
「待てない!」
「それは困ります」
「……ウソ。待つ、けど」
「特別大サービスで。口以外になら。あと一回だけしてやってもいい」
「逆にやらしい」
「だろ」
「そんなの決められないよ~! 全身!」
「却下。一回じゃ終わらねえ」
「おっぱいって言ったらどうする?」
「……却下」
「なんかいま。間があったよ」
「埋め合わせずっとできてなかったから。次の休みにでも遊園地いくか」
「いいのっ?」
「モトナリも誘って」
「え゛~!!」
「美香の友達にも声かけてみたらどうだ」
「あ、うん。それもいい。若菜きっと喜ぶ」