脱げかけのメイド服。
 視界に飛び込んでくる、豊満な胸の谷間。俺の腕をつかむ、すべすべの手。

「手荒れ。すっかり治ったな」
「いまそんなハナシしてない。キスしないイコール大事にするってことじゃないよね」

 あー……。カンベンしてくれませんかね。

「前から言ってるけど。すきにして、いいよ」

 やべぇ。

「これ、あたしのワガママなのかな? 好きなら当然の感情じゃない?」

 やべぇぞ。

「心もカラダも愛し合おうよ」

 …………ここが、うちでよかった。

「風呂いってくるわ」
「待ってるね」
「オヤスミ」
「えぇっ?」

 あっっぶね。
 あやうく、ぶっ飛んじまうところだった。

 まだ俺は負けねぇよ。

「ずっと聞きたかったんだけど」
「ん」
「たまってるよね?」

 …………ハイ。

「ガマンは、カラダに悪いの。ガマンしなくていいの。あたし18になったから」
「18になったからってな。ンなすぐに切り替えられるもんでもねえの」
「その気にさせてあげる」