泣いちゃだめだ、ワタシが悪いんだから。






「は、はい…っ」






伊織サマは家に帰るまでずっと仏頂面で……。






ワタシはずっと俯いていた。






そのせいで家についても……。






き、気まずい……。






なんて思ってしまうほど…。






今まで気まずいなんて思ったことあったっけ?





いや、なかった!






これは断言できます!







じゃあこれ、確実にワタシのせい……。







うわぁぁぁぁ、この空気なんとか払拭しなくちゃ……!






「い、伊織、サマっ!」






「あ゛?」






ひっ、怯んじゃダメ…。






「あ゛?じゃなくてですね……えっと」