「……は?」






「…あ、あはは…? ドジ、しちゃいましたね……」






誤魔化しのために、言ってみたけど……。






「あははじゃねーよ! アホか! アホなのか!」






「いえ、アホじゃなくてバカです」







「どっちでもいーわ!」






ツッコミが鋭い…。






「…もしかして、心配、してくれてます?」






そう尋ねると、伊織サマは顔を真っ赤に染めて…。






「し、心配なんかしてねーよ! 音が大きすぎて宿題が手につかなかっただけだし!」






あ…心配はしてくれてないんだ……。






あれ? なんでワタシはガッカリして…?






「えぇと……、ごめんなさい」






ゆっくり立ち上がると、左足に痛みが走った。






痛……っ。






見ると、繋ぎ目のネジが外れかかっていた。






こ、これは一大事だ!(人間では骨折未遂)






「い、伊織サマ! ネジが…」






「頭のネジが外れた?」






イラッときたから、頼るのがなんだか億劫になってしまった。






「…いえ、なんでも……」






仕方ない。自分で直すか……。






…直し方わからないけど…。






「伊織サマは宿題の続きをどうぞ」






「ロボット用病院行くぞ」






「へっ⁉︎ い、いいです! ていうか心配してないんですよね⁉︎」






そう言うと、うっ、と少し詰まってから、「はいはい、宿題するから上行く」と言って立ち去ってくれた。