じーーーーーーーっ
「は? 何見てんの? 言いたいことあんなら言えよ」
「…いえ……」
じーーーーーーーっ
「視線が! 刺さって! 集中できない!」
「…はい」
伊織サマを見ていたら、何かわかるかもしれないと思って見てたのに…、学校のシュクダイというものの邪魔になるのなら失礼します…。
ワタシ、ボロロボットのボロットは、昨日のドキドキという心臓の音の意味…それが何か、どうしても知りたくて…。
なんとなく伊織サマ見てたらわかる気がしたんだけど…迷惑なら……ね。
「は? なんでこの部屋から出ようとしてんの?」
「…え?」
「ここにいろよ。間違えて階段から転げ落ちるかもしんねーし」
「…そんなことあります?」
うーん……、そんなドジする人は……。
「伊織サマくらいじゃないですか? そんなドジは」
「……」
…あ、地雷踏んだ?
「お前……ふざけんな! 俺様がそんなドジするわけないだろ!」
『俺様』って……。
「………そんなドジ一回しかしたことないから」
「そんなドジするんじゃないですか」
「…お前ムカつく」
ドアの方へ向かい、開く。
「っ、おい!」
「大丈夫です。ワタシはそんなドジしないので。というか逆に伊織サマが落ちそうなんで失礼します」
このセリフが、フラグを踏んだらしく……。
ガタガタガタガターン!
こんな音を立てて、……何が起きたのかは、言うまでもないだろう(←言うのが恥ずかしい)。