「1-3 上杉、折原…至急体育倉庫まで…
1-3 上杉、折原…至急体育倉庫まで…」


呼び出しの放送が流れた



目を開けたら

また上杉と目が合って



ドキ…ドキ…



上杉は爆笑した



「ウケる!呼び出されてるし、オレら
なんか、した?」



急に恥ずかしくなった


ドキドキ…



「あ、もぉこんな時間だよ!」



プリント書いたら
すぐに持ってくるように言われてた



「まだ書いてねーし…」




最後の体育祭の感想のところ



上杉が


『サイコーの体育祭だった!』


って走り書きしたのが見えた




ドキ…ドキ…ドキ…




「折原、行こー」




上杉は

ドキドキ…してない?…のかな?




上杉は何もなかったみたいに

教室から出た