「おーいのろま。」「ばーかばーか」

今日もうるさい。
私はもう大人?だから気にしないことにしたけどカイは全然成長してない!
毎日隣の席から小学生レベルの悪口?が飛んでくる。

「おいちび。」
「聞いてんのか?」
「面白くねーやつ。」

身長だけいっちょ前に大きくなって。2年前ぐらいまでは私の方が大きかったのに。

面白くなくてけっこーですよ。

放っておいたらいつか止む。諦めるのか知らないけど、静かになってくれる。

でも今日は何故か止まない。

「おい聞けって、」
「おーい」
「寝てんのか?」

寝てはないよ。
めんどくさいけど返事だけしてやる事にした。

「なに。」

「あやっと聞いてくれたな。」
「ちょっと話があるんだが。」

それならそうと早く言ってくれたらいいのに。時間を無駄にしただけじゃんか。

「あのさ、、」
「........あーやっぱ.......ん...」

「?」

なんかいつもと違う。

「なに?」

「あー、あの、...今日一緒に帰れるか?」

そういえば一緒に帰るなんて何年ぶりだろう。小学校3年生ぐらいまでは一緒だったから、5,6年振り?

「いいけど、どうしたん?急に」

「いや、ちょっとまあ色々、話が。」

「そっか。」

ほんとに久しぶりだからなんか少し楽しみだな。

「あのーじゃあ、靴箱で待ってるわ。」

「わかったー」