もう1つ安心したのは、あの男子が1組にはいなかったこと。
なんでこんなんで安心してんだろうな。
と思ったけど暇だから他の組も見に行こうと思い、向きを変えた。
俺たち1年は3クラスまであるらしい。
3組の教室をそっと除くと、どうやら出席番号が1番らしいあの男子と一瞬で目が合った。
げっ……俺今この学校の誰よりも気まづ。
相手も、俺がさっき自分といがみ合った女子と一緒にいた人間だと気づいたのか、
「あ、水色スケスケパンツの彼氏」
と、なんともすごいことを言い出した。
どうやらものすごい誤解をしているらしい。このままじゃ困るから
「俺は水色スケスケパンツの兄なんで。」
と言い残し、自分のクラスに戻った。
あいつのクラスの周りの奴らは
(スケスケ……)(パンツ……??)
みたいな、不思議そうな顔をしていた。