「東野冬馬です。よろしくな?」

好印象な新しい隣人をみながら適当に名乗って窓の外に目を向ける。
周りからは嫉妬のまなざしを感じる。
こういうのが本当にめんどくさいなと思う。
担任のめんどくさい話が終わり出ていくと同時に皆が群がってくる。
勿論私にではない。隣のあいつに。
私はそれを横目に見ながらかばんを持って出ようとする。

「あ、まって。秋野さん!」

その声に皆の視線が一斉に集まる。

「また明日」

他の人なら1発ノックアウトしそうな笑顔を向ける東野。
お前は周りの今にも人を殺しそうな眼をしてる周りの女に気が付いてくれ・・・。
そう苦笑いで思いながら片手をあげてそのまんま教室を出た。