「碧も災難だね~」

「ほんとに迷惑」

にこにこ笑う七海に相槌を打ちながらしゃべる。

「でもあいつかっこいいと思うよ~」

「興味ないもん」

「ほんと。碧って色々と無関心だよね。」

「うん」

相槌しか打たない私にもにこにこ話す七海は本当に不思議な子だと思う。

「七海はいかないの?」

「お?珍しく私に興味持ってくれてるの~?」

にこにこうれしそうな七海は本当にかわいいと思う。

「別に。一人になりたいだけよ。」

「そっかそっか~。素直じゃないなぁ。私は彼氏いるから。」

へぇ~。そっか。七海彼氏できたのかぁ。って思いながら教科書に目を向ける。

「もー!碧もっと興味持ってよ~」

っと頬を膨らませてる七海はかわいい。けど彼氏事情には興味がない。
いじけている七海を横目に見ていると担任が入ってきたので、みんなが席の戻りだす。
私も席に戻ると隣人はなんだか疲れているように見えた。