「ちょっと君、何してんの?サボり?」


不意に響いた先生の声に3人で肩を竦ませた。


「…あー、俺は付き添いできただけなんで
この二人体調悪いみたいなんで、宜しくお願いします」

「あ、そうなの?
ご苦労様。もう戻っていいわよ」


はい、と小さく返事をした普結くんはくるりと背を向けた。

その背中に小さな声でありがとう、と呟く。

その声は聞こえていないと思っていたけど、どうやら聞こえていたようで。


こっちを振り向いた普結くんは、大きな目を緩く細めて、少しだけ笑って見せた。



あ、
この顔は良いなあ。

普段は見せないその顔に、そんなことを思いながらベッドへと潜った。