ファンタジー
完
馳月基矢/著

- 作品番号
- 1605808
- 最終更新
- 2020/06/23
- 総文字数
- 84,892
- ページ数
- 48ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 2,422
- いいね数
- 0
沖田総司を拾ってしまった。
それもこれも、わたしが引き寄せ体質なせいだ。
百数十年の時の彼方からこの現代へ、沖田総司を呼び付けてしまった――。
京都は学生街の一角にある「御蔭寮《みかげりょう》」で、わたしと彼らの奇妙な日常生活が始まった。
わたし、こと浜北さな。
休学中の大学院生、将来は未定。
沖田総司。
新撰組一番隊組長、病で休職中?
切石灯太郎。
古い石灯籠の付喪神。
巡野学志。
大学に居着いていた幽霊。
風も冷たくなってきた十一月の京都で、わたしと沖田は言葉を交わした。
これは、途方に暮れた迷子が再び道を探し始めるまでの物語。
それもこれも、わたしが引き寄せ体質なせいだ。
百数十年の時の彼方からこの現代へ、沖田総司を呼び付けてしまった――。
京都は学生街の一角にある「御蔭寮《みかげりょう》」で、わたしと彼らの奇妙な日常生活が始まった。
わたし、こと浜北さな。
休学中の大学院生、将来は未定。
沖田総司。
新撰組一番隊組長、病で休職中?
切石灯太郎。
古い石灯籠の付喪神。
巡野学志。
大学に居着いていた幽霊。
風も冷たくなってきた十一月の京都で、わたしと沖田は言葉を交わした。
これは、途方に暮れた迷子が再び道を探し始めるまでの物語。
- あらすじ
- 沖田総司を拾ってしまった――そこから始まる物語。
人工エレキによる利便化が進んだ現代は、天然の「栄励気《えれき》」を豊富に持つ人間はかえって暮らしにくい時代だ。さなもその一人。
さなは、栄励気に満ちた京都の大学に進学し、摩訶不思議な御蔭寮に住むことで居場所を得たと感じていた。だが、いつしか周囲のペースから取り残されている。うまく生きられない。
ねえ、沖田。
きみはなぜこの時代に逃げてきたの?