えと……まず場所確認と現状把握。
ここは、どうやらマンションかアパートの一室らしい。
そして、亜雁くんの自由さを見ると、多分彼の家。
物は必要最低限しかなくて、コレ私が住んでた家よりも物ないんじゃない?くらい。
……そして、また最初の疑問に戻る。
なぜ私はここにいる?!?!
っていうか、このことが学校の人にバレたら、女子にリンチされそうで怖い……。
ベッドの上でガタガタ震えていると、テレビを付けた亜雁くんは私を振り返って薄く笑った。
ペタペタと私の傍まで戻って来ると、私の体の横に手をついて。ギシッ、とスプリングが軋む音がする。
「なんでまだベッドの上にいるの?
まさか、襲われるの待ってたりする?」