「金城ちゃん、休憩から帰ってくるとたまにいい顔してるよね」



私が休憩から戻ると、先輩は口元を押さえながら、私をツンツンとつついた。



「えっ、そうですか?」



ニヤけた顔を必死で戻しながら、次いつ会えるか分からない窪田さんのために、色んなメーカーのカタログとにらめっこをした。


さっき休憩行ったばかりなのに、私の心はもう次の休憩の時間に想いを馳せていた。