「うわ、新見(にいみ)か。良かった、新見で」


「良かった、ってどうゆうことですか」


「いや、バレたのがさ。他の先生とかに見つかったら大変だろ?」


「もしかしたら告げ口するかもしれませんよ?」


「意外と新見そういうヤツか……」



陶山先生はヤバいな、と言わんばかりに髪をガシガシといじる。