「お疲れ様。ご飯できてるから食べよ?、頑張ってご馳走なんだから」
そう言って俺をダイニングへと引っ張っていく渚。
「はいはい、上着脱がせて」と落ち着いた様子で言うが
内心にやけて仕方がない。
上着と鞄を置き、テーブルを見ると。
なるほど、ご馳走だ
いつもよりも豪華な食卓を見るなり「頑張ったな、」なんて頭を撫でてやれば
自慢げに胸を張る渚。
「だって、今日で出会って5年だから…お祝いしたかったんだもん」
はにかみながらそう言ってくれる渚を抱きしめる。
風呂に入った後なのか、体がほくほく温かい。
「もちろん。さあ、ご飯食べようか」
軽いキスを落とせば手を繋いでテーブルにつく。
いただきます、と2人で手を合わせて食べ始める。
今日あったこと、仕事のこと等のんびり話しながら。この時間は至福だ。
食べ終わり、片付けを手伝おうとすると断られ酒を手渡される。
僕はお酒飲めないから飲んでて」とのこと。
ソファーで酒をあおりながら片付けをする渚を見て
ぼんやりと出会った頃のことを思い出す。
確かあれは5年前のこと……
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――
当時 巧 19歳大学生
渚 17歳専門学生
巧が社会勉強兼ねて大学入学から始めたコンビニのアルバイト。
始めて1年程が経ち、元々要領が良かった為か人手が少なかったからなのか仕事は順調だった。
そんな中新しくアルバイトに入った渚。
よくシフトが重なり、歳も近いからかよく話していた。
その時渚はペットショップとのバイトとコンビニバイトを並行してやっていたらしい。
17歳と聞いて高校生だろうかと思ったが履歴書を見て、動物のトレーナーや飼育等を中心的に学ぶ専門学校に通っていることが分かった。
巧はというと、そこそこ名の知れた大学の経済学部に通っていた。
あまり人付き合いが好きではなかったが、渚と話していくうちに話が上手くなった。
2人はカップルや兄弟と思われるほど仲が良かった。
休みの日は遊びに行き、巧が渚に勉強を教える時もあった。
そして出会って1年半、当時 巧 20歳大学生
渚 18歳専門学生
「俺と、付き合ってほしい」
遊びに行った日の帰り、別れ際に告白した。
センター試験の合格発表と同じくらいドキドキしていた気がする。
「はい…!よろしくお願いします」
渚はというと
嬉しそうに笑って、思わず抱きついてしまった。
でも、その時は人の目なんてどうでもよかった気がする。
2人の交際はそこから始まった。
そして 2年後 当時 巧 22歳 会社員
渚 20歳
2人の卒業を期に、同棲を始めた。
新しく部屋を借り、それぞれの部屋は引き払った。
巧は念願の会社に就職し、
渚はペットショップや動物プロダクションの臨時等の単発トレーナーとして働き始めた。
巧は持ち前の才を生かし出世頭である。
渚は単発なものの、評判が良く仕事依頼はよく来る。
主に家事は渚がやっていた。
その時ふざけて渚が「なんか夫婦みたいだね」と言えば
「じゃあ結婚しようか」なんて返してみる。
少し気恥し気に笑う渚が愛おしくて抱きしめたっけな。
*☼*―――――*☼*―――――
そして2年後、現在。
ゆるゆると考えていれば飲み終わり、渚をも片付けを終えて隣に座る。
待ってましたと言わんばかりに隠し持っていた小箱を出して
「これ、あげる。」
小さな小箱を開けると簡素な飾りがついた結婚指輪が顔をのぞかせる。
それを見ておっかなびっくりな顔の渚。
渚の華奢な指にそっと指輪をはめてやり、俺自身の指にもはめているお揃いの指輪を見せる
「俺達、夫婦だろ…?…こういうのあったら良いなと思って」
微笑みそう言えば、ぱあと顔を輝かせて渚が抱きついてくる。
「うん!…嬉しい…!」
愛情表現なのか短く軽いキスを何度もしてくる。
なんとも可愛らしい…
ひょいと抱き上げると一所懸命にしがみつき、こちらが支えてなくても落ちなさそうだ。
腰を支えている手で、渚の尻を撫でる。
「っ…だめだって」
じっとこちらを見てふくれつらをしてくる。
どうやら期待してくれていたらしい
ならば、期待に答えなければならないな、
そう言って俺をダイニングへと引っ張っていく渚。
「はいはい、上着脱がせて」と落ち着いた様子で言うが
内心にやけて仕方がない。
上着と鞄を置き、テーブルを見ると。
なるほど、ご馳走だ
いつもよりも豪華な食卓を見るなり「頑張ったな、」なんて頭を撫でてやれば
自慢げに胸を張る渚。
「だって、今日で出会って5年だから…お祝いしたかったんだもん」
はにかみながらそう言ってくれる渚を抱きしめる。
風呂に入った後なのか、体がほくほく温かい。
「もちろん。さあ、ご飯食べようか」
軽いキスを落とせば手を繋いでテーブルにつく。
いただきます、と2人で手を合わせて食べ始める。
今日あったこと、仕事のこと等のんびり話しながら。この時間は至福だ。
食べ終わり、片付けを手伝おうとすると断られ酒を手渡される。
僕はお酒飲めないから飲んでて」とのこと。
ソファーで酒をあおりながら片付けをする渚を見て
ぼんやりと出会った頃のことを思い出す。
確かあれは5年前のこと……
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――
当時 巧 19歳大学生
渚 17歳専門学生
巧が社会勉強兼ねて大学入学から始めたコンビニのアルバイト。
始めて1年程が経ち、元々要領が良かった為か人手が少なかったからなのか仕事は順調だった。
そんな中新しくアルバイトに入った渚。
よくシフトが重なり、歳も近いからかよく話していた。
その時渚はペットショップとのバイトとコンビニバイトを並行してやっていたらしい。
17歳と聞いて高校生だろうかと思ったが履歴書を見て、動物のトレーナーや飼育等を中心的に学ぶ専門学校に通っていることが分かった。
巧はというと、そこそこ名の知れた大学の経済学部に通っていた。
あまり人付き合いが好きではなかったが、渚と話していくうちに話が上手くなった。
2人はカップルや兄弟と思われるほど仲が良かった。
休みの日は遊びに行き、巧が渚に勉強を教える時もあった。
そして出会って1年半、当時 巧 20歳大学生
渚 18歳専門学生
「俺と、付き合ってほしい」
遊びに行った日の帰り、別れ際に告白した。
センター試験の合格発表と同じくらいドキドキしていた気がする。
「はい…!よろしくお願いします」
渚はというと
嬉しそうに笑って、思わず抱きついてしまった。
でも、その時は人の目なんてどうでもよかった気がする。
2人の交際はそこから始まった。
そして 2年後 当時 巧 22歳 会社員
渚 20歳
2人の卒業を期に、同棲を始めた。
新しく部屋を借り、それぞれの部屋は引き払った。
巧は念願の会社に就職し、
渚はペットショップや動物プロダクションの臨時等の単発トレーナーとして働き始めた。
巧は持ち前の才を生かし出世頭である。
渚は単発なものの、評判が良く仕事依頼はよく来る。
主に家事は渚がやっていた。
その時ふざけて渚が「なんか夫婦みたいだね」と言えば
「じゃあ結婚しようか」なんて返してみる。
少し気恥し気に笑う渚が愛おしくて抱きしめたっけな。
*☼*―――――*☼*―――――
そして2年後、現在。
ゆるゆると考えていれば飲み終わり、渚をも片付けを終えて隣に座る。
待ってましたと言わんばかりに隠し持っていた小箱を出して
「これ、あげる。」
小さな小箱を開けると簡素な飾りがついた結婚指輪が顔をのぞかせる。
それを見ておっかなびっくりな顔の渚。
渚の華奢な指にそっと指輪をはめてやり、俺自身の指にもはめているお揃いの指輪を見せる
「俺達、夫婦だろ…?…こういうのあったら良いなと思って」
微笑みそう言えば、ぱあと顔を輝かせて渚が抱きついてくる。
「うん!…嬉しい…!」
愛情表現なのか短く軽いキスを何度もしてくる。
なんとも可愛らしい…
ひょいと抱き上げると一所懸命にしがみつき、こちらが支えてなくても落ちなさそうだ。
腰を支えている手で、渚の尻を撫でる。
「っ…だめだって」
じっとこちらを見てふくれつらをしてくる。
どうやら期待してくれていたらしい
ならば、期待に答えなければならないな、