15分ぐらいして倉庫へと着いた。
まだ、アイツらは来てないな。
もうちょっとでくるだろう。
とりあえず、花を総長室のベットへと運ぶか。
俺も入ったことがなかった。
入っていいのか、分からない。
でも、運ばないといけないからな。
あとで謝ろう。
そして、俺は入った。
そこには、星、星、星。
辺りは星だらけだった。壁紙も、布団のがらも。
そんなに星が大好きなのかよっ。
俺はまだ知らなかった。なんでこんなにも、星がいっぱいなのかを。
暫くしたら、起きるだろう。
それまで、下に行っておこう。
みんなもそろそろ帰ってくる頃か。
落ち着いたら、色々と話さないとな。
「だだいま〜。」とみんなの声が聞こえる。
何人か怪我をしてるみたいだし、手当てを。
俺は棚から薬箱を取り出し、
『怪我のあるヤツの手当てを手伝ってくれ。』
と下っ端に呼びかけた。
みんな、そこまで重症ではないようだ。
折れている奴もいない。
アザがあるくらいだ。やっぱり、ここは強い。
最高のチームだな。
そこに、俺なんかがいていいのか。
ダメだよな。
最初は、表面だけの関係だと思って過ごしていた。
でも、この場所が暖かすぎて、
居心地が良すぎて、
本当の友達のように思ってしまったんだ。
翔も、歩夢も、陽も。
他の奴らもいい奴すぎて‥‥。
でも、こんな俺を許してくれるはずがない。
お前らの大切な総長を殺そうとしてたんだぜ?
俺は星竜に入ってることで花にもっと近づけてると思って利用しただけなんだ。
絶対、絶望されるよな。
当たり前だよな。
お前達に伝え終わったら、出て行こう。
ココにいては、ダメだ。
もう、花を好きになる資格もない。
ー今日か明日に話して、俺は出て行こう。ー
そう決心した。
俺は今、みんなに色々と質問攻めされている。
あの後、花をベットへと運び一階へと降りた。
そしたら、いきなり翔達に聞かれるハメになった。
そして、白狼ということを知った3人がそれを下っ端にもバラして今とても煩い状態が続く。
かれこれ、1分はこの状態だ。
俺が話しても聞こえないぐらいの騒がしさだ。
「春正さん、白狼なんですか!」
「髪は黒にしたんすか?」
「おい、春正。さっきの龍との関係は?」
「春正くん、今日言ってたあとで詳しく話すってなに〜?」
「色々と聞きたいことが山ほどありますね。まずなにから質問しましょうか。えぇーと‥。」
下っ端から幹部まで。
次々と、よくもまぁ、こんなに煩くなるな。
俺は1分待っても、黙らないので、
少し殺気を出すことにした。
「ひっ、、は、は、は、春正さん?」
「お、お、おい。春正。」
「ちょ、ちょ、ごめんって。」
「お、お、お、落ち着いてください。」
おう。それでいいんだ。
少しだけ出しただけなのに、そんなにビビらなくても。
まぁ、煩くなくなったし、いいか。
『うるさい。上で花が寝てるんだぞ?』
花を起こしたら、許さないぞ。
花の睡眠を邪魔しちゃダメだ。
「すいません、質問攻めしちゃって。」
「うるさすぎましたよね。すいません。」
など、みんな反省している。