「ほとんど、聞いてましたよ?ほぼ最初からでしょうか?」
『そ、そうか。』
あっ、花!
花を見ると翔にかつがれて寝ていた。
今日は、色々大変だったよな。
ごめんな‥。
良くやった。がんばったな。
俺は頭をそっと撫でる。
『とりあえず、花を病院へと‥。』
「いや、手足口を縛ってただけだ。病気へはいいだろう。」と龍が言った。
お前が言うことではないけどな。
まぁ、どこも傷がないし。
今は、倉庫で寝かそう。
「じゃあ、倉庫へ連れて行こうぜ。」と翔。
翔も心配だったよな。
歩夢も陽も。
帰ったら、ちゃんとみんなに話そう。
俺の全てを。
あの後、バイクを下っ端にあとで倉庫へと運んでもらうように言い俺と花はタクシーで倉庫へと帰った。
龍は、金舞の後始末があると言って、金舞の倉庫へと入っていった。
『可愛いな‥。』
寝顔がとてつもなく可愛い。
天使みたいだ。
いざ、口にすると恥ずかしいな。
運転手には、聞こえてるかもしれないが花は寝ていて聞こえていない。
『ほんとに、よかった。無事でよかったよ、、、。』
花が俺の醜い感情を知ったらどうなるのだろうか。
受け止めてくれるのかな、、。
15分ぐらいして倉庫へと着いた。
まだ、アイツらは来てないな。
もうちょっとでくるだろう。
とりあえず、花を総長室のベットへと運ぶか。
俺も入ったことがなかった。
入っていいのか、分からない。
でも、運ばないといけないからな。
あとで謝ろう。
そして、俺は入った。
そこには、星、星、星。
辺りは星だらけだった。壁紙も、布団のがらも。
そんなに星が大好きなのかよっ。
俺はまだ知らなかった。なんでこんなにも、星がいっぱいなのかを。
暫くしたら、起きるだろう。
それまで、下に行っておこう。
みんなもそろそろ帰ってくる頃か。
落ち着いたら、色々と話さないとな。
「だだいま〜。」とみんなの声が聞こえる。
何人か怪我をしてるみたいだし、手当てを。
俺は棚から薬箱を取り出し、
『怪我のあるヤツの手当てを手伝ってくれ。』
と下っ端に呼びかけた。
みんな、そこまで重症ではないようだ。
折れている奴もいない。
アザがあるくらいだ。やっぱり、ここは強い。
最高のチームだな。
そこに、俺なんかがいていいのか。
ダメだよな。
最初は、表面だけの関係だと思って過ごしていた。
でも、この場所が暖かすぎて、
居心地が良すぎて、
本当の友達のように思ってしまったんだ。
翔も、歩夢も、陽も。
他の奴らもいい奴すぎて‥‥。
でも、こんな俺を許してくれるはずがない。
お前らの大切な総長を殺そうとしてたんだぜ?
俺は星竜に入ってることで花にもっと近づけてると思って利用しただけなんだ。
絶対、絶望されるよな。
当たり前だよな。
お前達に伝え終わったら、出て行こう。
ココにいては、ダメだ。
もう、花を好きになる資格もない。
ー今日か明日に話して、俺は出て行こう。ー
そう決心した。