彼を起こさないように静かに寝返りを打つ。なぜか眠れない。急に視界の隅が光った。メールの着信らしい。
(やっぱり放っておこう)
取り上げたスマートフォンを元の場所に戻そうとした瞬間、急に気が変わった。画面を見る。2:34という数字の羅列とツイッターから通知。なんだか嫌な予感がした。
「何をしているの」
そっと肩に触れた手。そして眠そうな声。
「ごめん。起こしちゃったね」
「いいよ別に。それ、まさか他の男から?」
「そう。この前の街コンで会ったイケメン君から」
「なんだ。そうか。おやすみ」
「うん。おやすみ」
おやすみと言ったクセに、肩に置かれた温かい手はそのまま、後ろから覗きこむ気配がした。
街コンに行ったのは間違いない。でもイケメンからのメールなんて嘘だ。一人では嫌だという友人にどうしてもとせがまれて仕方なく行っただけ。そのあたりの事情は彼にもちゃんと伝えてある。
「ツイッター?」
「うん。そう」
「そんなの放っておけばいいのに」
「そうだね」
「何か気になるの」
彼の手が動いて優しく肩を抱かれた。温かい息が耳をくすぐる。
スマホのパスワードロックを解除し、画面を指先で素早くタップしてツイッターのマイアカウントへジャンプ。
「やっぱり。ほら見て」
ツイ友からDMが届いていた。内容は、わたしの知り合いがツイッター上でわたしの悪口を撒き散らしているというもの。知り合いといっても友人などではない。ツイッター上の人間関係の絡みで、でもただそれだけの間柄だ。
(やっぱり放っておこう)
取り上げたスマートフォンを元の場所に戻そうとした瞬間、急に気が変わった。画面を見る。2:34という数字の羅列とツイッターから通知。なんだか嫌な予感がした。
「何をしているの」
そっと肩に触れた手。そして眠そうな声。
「ごめん。起こしちゃったね」
「いいよ別に。それ、まさか他の男から?」
「そう。この前の街コンで会ったイケメン君から」
「なんだ。そうか。おやすみ」
「うん。おやすみ」
おやすみと言ったクセに、肩に置かれた温かい手はそのまま、後ろから覗きこむ気配がした。
街コンに行ったのは間違いない。でもイケメンからのメールなんて嘘だ。一人では嫌だという友人にどうしてもとせがまれて仕方なく行っただけ。そのあたりの事情は彼にもちゃんと伝えてある。
「ツイッター?」
「うん。そう」
「そんなの放っておけばいいのに」
「そうだね」
「何か気になるの」
彼の手が動いて優しく肩を抱かれた。温かい息が耳をくすぐる。
スマホのパスワードロックを解除し、画面を指先で素早くタップしてツイッターのマイアカウントへジャンプ。
「やっぱり。ほら見て」
ツイ友からDMが届いていた。内容は、わたしの知り合いがツイッター上でわたしの悪口を撒き散らしているというもの。知り合いといっても友人などではない。ツイッター上の人間関係の絡みで、でもただそれだけの間柄だ。