元田(もとだ)も認めてくれたのでいいか?」

 貴方、何処までいってるんですか……。

「水原も認めてくれたのでいいか?」

 いや、もうその辺で、と思ったとき、社長室にいた有生は、指月を振り返り言った。

「指月、夏菜はもう俺のものになったんでいいよな?
 みんな認めてくれたんだし」

「私は認めません」

「ほら……」
と言いかけた有生の表情が止まる。

 認めない!?
と二人で振り返った。

「私は認めませんが、なにか」
と指月は言う。