「じゃあ、里桜は行かなきゃ良かったじゃん!!!!」
「・・・は?」
「私のためだろうが何だろうが嫌なもんは嫌なの!!里桜が他の女といるとこ想像するだけで嫌だったんだもん!!!!」
「なッ///」
「しょれをさらに隠されたらおっきな不安しか残らないでしょ!?!バカぁ!!!!」
・・・今更感満載。
お互いにまだ付き合ってもない時のことを持ち出してきて何やってんだか・・・
ほんと馬鹿だ。
それから微妙な間をおいて、ポツリポツリと織果が水着のことを話し始めた。
「・・・水着は、前に宗平が一緒にお風呂に入ろうって買って来たやつで・・・」
「・・・・・・」
え?マジで?!
アイツってそこまで変態だったの??!
もし今この小さい織果が二越と付き合っていたらと思うと背中に悪寒が走り鳥肌が立った。
「それで、一緒に、その、
水着着てお風呂に入りました・・・・・・」
「・・・・・・え???」
は???入ったの????
それって
俺の合コンのが全然可愛くない??!
「はあああ??!!!何だよそれ!!?
いかにも自分のが可哀想みたいな言い方しといて俺のがよっぽど惨めじゃねぇ??!!」
「だから謝ったじゃん!!!!」
「バッカじゃねぇの??!!!大体あの変態と一緒に風呂入るとか頭イカれてんじゃね??!!」
ここぞとばかりに漬け込んでやった。
端から見たら完全にガキを虐める不良だ。
けどまあ、お互いに嫉妬してるのは事実なわけで、
コイツも結局俺のことをずっと好きだったんだと自惚れてみたら、自分のカッコ悪さが少しカッコ良くも思えた。
付き合うってこういうもんなのかもしれない。